
昭和43年(1968年)、ある商社よりインドネシアのスラウェシ島で、
数の子のバラ子とそっくりのとび魚卵が取れるが、これを数の子の
代用として使えないかとの情報がもたらされました。
それを聞いた当社前社長の東村克コはただちに現地へ飛びました。
現地の漁師は100キロ以上も沖へ出て、海上に竹籠状の魚巣を
流してとび魚を獲っていました。
その魚巣の周りに大量の卵が産みつけられるのですが、
当時の漁師たちはその利用価値がないものとして捨てていました。
粒は数の子より一回り大きいが、色はまさに黄金色であり、
口に含むとイクラにも数の子にもない独特のプチッとした
歯切れの良さがあり、何かの商品に使えそうな予感がしました。

しかし、問題はその処理方法でした。
とび魚卵はぶどう状の房になっており、
一粒一粒が絹糸状の糸でしっかりとつながれています。
この糸を取り外さないと商品価値がありません。
いろいろと工夫した結果、4ミリ角のステンレスの網に
こすりつけて卵を落とす方法を考案し、
ようやく原料卵としての価値を見いだしました。

こうして昭和43年6月に開発されたとび魚卵は、
たちまち珍味業界の注目を集めるところとなり、
味付け魚卵製品として市場に出回ることになりました。
特に昭和47年頃から魚卵好きの北海道の消費者に
受け入れられ、北海道での主力商品として
常にシェアトップを守っています。
「とびっこ」は、かね徳の登録商標です。
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